高エネ研メカ・ワークショップ

第20回高エネ研メカ・ワークショップ

       

加速器装置開発に関連する機械工学を中心としたワークショップを開催します.10件の口頭発表とポスターセッションを行います.設計・解析,加工,計測等の機械工学の視点からの活発な議論を期待します.また,機械工学センターの教職員が取組んでいるプロジェクトも紹介します.関係する幅広い分野の研究者・技術者にご参集いただき,交流と最新技術情報の交換の場を提供したいと考えております.皆様の参加をお待ちしております.


日時:令和元年6月7日(金) 午前9:30~午後4:40
会場:高エネルギー加速器研究機構 3号館1階 セミナーホール(地図)


【参加費】

無料

【参加申込方法】
氏名/勤務先/住所/電話/E-mailを明記の上,下記担当者にEmailにて,お申込みください.尚,KEK所属の方は事前申し込みは不要です.当日,会場にお越しください.

〒305-0801茨城県つくば市大穂1-1
高エネルギー加速器研究機構 機械工学センター事務室
電話:029-864-5767  FAX:029-864-5590
E-mail:mec_info@ml.post.kek.jp

【プログラム】

9:30 開会の挨拶・事務連絡
KEK・機械工学センター長 文珠四郎 秀昭


9:35 平成30年度機械工学センターの活動報告
KEK・機械工学センター長 文珠四郎 秀昭
高エネ研・機械工学センターの2018年度の研究開発、技術支援活動を報告する。

9:55 エポキシ系接着剤によるBelle II SVD検出器の組み立て
KEK・機械工学センター 佐藤 伸彦
KEKB加速器及びSuperKEKB加速器実験で生成される膨大な素粒子反応をとらえる、Belle測定器及びBelle II測定器の衝突点近傍に設置されているSVD検出器は、シリコンセンサを短冊状に接着して粒子の通過点位置を測定する装置である。今回は、それぞれの検出器の製作工程における、接着方法を報告する。

10:20~10:35 コーヒーブレイク


10:35 g-2/EDM実験陽電子飛跡検出器用高精度アライメントモニターの開発
KEK・機械工学センター 久米 達哉
J-PARCにおいて行われるミューオン異常磁気能率(g-2)と電気双極子能率(EDM)の精密測定実験では、直径約600 mm、高さ約750 mmの陽電子飛跡検出器をumの精度で組み立て、それが数ヶ月以上の間変動しないことを保証する必要がある。そのために我々は、光周波数コムに基づく複数の絶対測長干渉計の測長路 から構成される測長網を検出器内に張り巡らせたアライメントモニターを開発し ている。ここでは,絶対測長干渉計の長さ基準となる、エタロンで圧縮された光 周波数コムのパルス間隔の評価について述べる。

11:00 LHC高輝度化アップグレード用大口径超伝導双極磁石の開発
KEK 中本 建志 氏
高エネ研・超伝導低温工学センターでは、機械工学センターと協力して、LHC高輝度化アップグレード(HL-LHC)に向けたビーム分離用大口径超伝導双極磁石(D1)の開発を進めている。2011年から設計を開始し、設計や磁石製作方法の妥当性の検証を目的として、これまでに2m長モデル磁石3台を所内開発してきた。2019年からはいよいよ実機長プロトタイプの開発がスタートする。本講演では、これまでのモデル磁石開発の結果と、今後のプロトタイプ及び実機磁石製造の計画について報告する。

11:25 SuperKEKB超伝導電磁石システムの性能向上に必要な装置開発と現状について
KEK 大内 徳人 氏
SuperKEKBはPhase-2運転でビーム衝突を成功させ、今年3月11日からPhase-3ビーム運転を再開している。ビーム衝突性能劣化の原因として超伝導4極電磁石の磁場振動が考えられ、この振動測定装置を米国BNL研究所・KEK機械工学センターと協力で開発している。また、ビーム運転向上の為のソレノイド磁場校正装置についても米国FNAL・ANL研究所・機械工学センターと協力して製作している。本件の発表では、これら開発現状と更なる開発項目について報告する。

11:50~12:30 昼休み(40分間)

12:30~13:30 ポスターセッション・企業展示:発表者がポスター前にて説明します.


13:35~ オーガナイズド・セッション 「ILC計画の現状と課題」

13:35 【基調講演】ILC SRF技術の進展
KEK 早野 仁司 氏
ILCでは電子・陽電子をそれぞれ125GeVという高エネルギーまで加速する加速器技術として超伝導加速空洞を用いる。1.3GHzの高周波を絶対温度2度の超伝導加速空洞(高純度ニオブ製)に入力することで、空洞壁の損失なく31.5MV/mという高い加速電場を空洞中心部に作ることができ、かつ、その加速場を1ms以上の長時間にわたって維持し高効率に加速エネルギーを電子・陽電子ビームに伝える事が可能となる。近年、この高純度ニオブ加速空洞の内表面に関する研究が進み、より少損失、より高加速電場への挑戦がなされてきており、ILCに使用する加速空洞数を減らすことによるコストダウンの研究が進んでいる。本稿では、より高性能な超伝導加速空洞を目指す技術について状況を概観する。


14:20~14:30 記念写真撮影


14:30 ILCの物理の意義
KEK 藤井 恵介 氏
ILC の物理の意義を、究極の統一の探求という視点から眺める。現在の素粒子物理学は、2012年の LHC でのヒッグス粒子発見により、標準理論の完成に至った。しかし、これは究極の統一に向けた新たな旅立ちであり、進むべき方向を示すのが ILC である。この講演では、ILC でのヒッグス粒子の精密測定や、暗黒物質等の新粒子探索が切り拓く、知の最前線、究極の統一への道について一般向けに解説する。

15:00 ILCにおける土木技術と問題点及び最新建設機械状況
宮古盛岡横断道路 新区界トンネルJV工事事務所 西川 幸一 氏
ILCにおける特に地下構造物トンネルの各土木技術の紹介と展望、建設と維持管理に係る問題点と考察及び最新の建設機械の状況についての報告を行う。


15:30~15:45 コーヒーブレイク


15:45 ILCに向けた超伝導加速空洞製造技術開発
KEK・機械工学センター 道前 武
日本での建設が計画されている国際リニアコライダーでは粒子は超伝導加速空洞 を用いて高いエネルギーまで加速される。この超伝導加速空洞は高い加速勾配を実現するため高純度のニオブを用いで製造 される。実験にはこの超伝導加速空洞がおよそ9000台必要となる。KEKではこれまでこの超伝導加速空洞の製造技術開発に取り組んできた。本公演では超伝導加速空洞の製造及び最近の取り組みについて紹介する。

16:10 液体ヘリウム温度下の引張試験装置の開発
KEK・機械工学センター 江並 和宏
KEKでは,ILC計画のコスト削減を目的として、安価なラージグレインニオブ材を使用した加速管の開発を行っている。加速管は圧力容器でもあり,安全のため強度計算が必要であるが、強度計算に必要なラージグレイン材の液体ヘリウム温度での材料強度は未知である。この測定を目的として,液体ヘリウム環境で金属材料の引張試験を行う装置の開発を行った。

16:35 閉会の挨拶 KEK・機械工学センター長 文珠四郎 秀昭

16:40 閉会

16:40~17:30 見学ツアー(希望者) 


【御講演者の方へ】
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第7回メカワークショップ(2006)

第8回メカワークショップ(2007)

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小島・平林記念 機械工学・超伝導低温シンポジウム 第10回高エネ研メカ・ワークショップ(2009)
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第11回高エネ研メカ・ワークショップ第2回先端加速器・機械工学・超伝導低温技術研究会(2010)
報告書(PDF:59.9MB)のダウンロード

第12回高エネ研メカ・ワークショップ第3回先端加速器・基盤技術研究会(2011)
報告書(PDF:166.1MB)のダウンロード

第13回メカワークショップ(2012)
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報告書(PDF:45.9MB)のダウンロード

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報告書(PDF:16.9MB)のダウンロード

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第19回メカワークショップ(2018)
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